圓山町(円山神社)

 
 

松明の特徴

笠松明

4mほどの杉の丸太を芯棒として、その周りに藁束やヨシの「ごもく(材料の残り屑)」などを巻き付けその形を整えてゆく。芯となる丸太は毎年使いまわしされている。松明が燃え終わるとこれを取り出して西の湖に浸して1年保存する。胴体の形が見え始めると、次にその周囲に菜種ガラを束にしたものを段々に取り付けてゆき、その先端の部分にはヨシを簾状に編み上げた飾りを巻き付けて美しく化粧を施す。松明の頭頂部にはヨシで笠が作られ、その上には杉の青葉が敷き詰められる。
最後に松明の正面に青竹が1本取り付けられ、青竹の先から笠の一方に向かって、 檜の枝や葉を針金で幾重にも巻いて作った男根状の作り物が立てられ、その隣に御幣がほぼ同一方向に取り付けられる。御幣に立てられた笠の付け根の一端に、ちょうど松明の高さ分ロープを渡した仕掛けが作られる。ロープの先に菜種ガラの束が括り付けられていて、祭礼当日にはこれに火がつけられて、その後もう一方のロープの端を引くと火のついた菜種ガラがそのままするする上がっていき、御幣に火が移るというものである 地元ではこの仕掛けを「サル」と呼んでいる。

大松明

5m以上はあろうかという大きな青竹3本をひと括りとし、先端に御幣を付けてから地面に立ててしっかり固定する。その底辺部の周囲にもちょうど八角形になるように等間隔に杭を打って囲い、その中に藁をいっぱいに敷き詰める。青竹の根元にはヨシを穂先が外側を向くように放射状に取り付ける。根元から順番に縄を通してヨシを蜘蛛の巣状に編み上げてゆく。完成した松明は地面に美しい幾何学模様を描き出す。

基本情報

神社名 圓山神社
松明の名称・種類・本数 ①:笠松明 4基
②:大松明 1基
祭礼名 圓山神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市円山町
日時 4月17・18日に近い土・日曜日
地域の概要 西の湖沿岸にある三角州地帯の一角に位置する。立ち並ぶ家々の前にヨシの群落地が広がり、古くからヨシの生産加工で知られる。農作業にはヨシ原を越えて向かうため、小船に農具を積んで湖面を行き交った。国の重要文化的景観「近江八幡の水郷」の構成地として町全体が指定されている。