上田町(篠田神社)

 
 

松明の特徴

石橋小路の松明は男松明。長さ2mほどの青竹4本を支柱に立て、割竹の輪を3箇所に固定する。そしてその周囲に菜種ガラ10束程を上下2段に分けて取り付ける。その際、菜種ガラを上側は穂先を上向きに、下側は下向きになるようにする。菜種ガラがある程度の太さになると、その周りに長さ4mほどに切りそろえたヨシを簾状に編んだものを穂先を上にして巻き付ける。10束の荒縄でしっかり括り、松明の正面に手竹と呼ぶ青竹を飾りに取り付け、ヨシの簾を括った縄で固定する。手竹の先には笹竹が付けられる。太い化粧縄は、松明を括った1番上の縄のところへ独特の結び方で縛り、松明の根元には杉葉を飾り付け周囲に注連縄を張って完成。西出小路の松明は女松明。高さ4m程の青竹を松明の中に立てておき、先に御幣が付けられる。芯に菜種ガラを巻きさらにヨシの簾を巻き付けて背丈ほどの所に化粧縄が二重に巻かれる。化粧縄の上のところでヨシを外へ折曲げ、笠を被ったようにする。
桜井小路の松明は、王子宮の前に少し穴を掘り、そこへ長さ3mほどの青竹を立てる。その周囲に50cmほどの竹を4本打ち込み、中心の青竹と竹によって十字に組み、青竹の柱に笹竹を括りつける。中心の竹から1m程のところへ竹杭を12本円形に打ち、青竹を放射状に組む。杭間は割竹で渡し、中に藁束を詰め込む。土台が出来上がるとヨシを穂先を上にして被せ、真ん中がくびれるようにし、上部は笹竹を包み込むようにまとめる。下方は放射状に美しく広げ、胴のくびれに竹輪をはめ、王子宮へ向けて松明の正面に太い青竹を一本据える。くびれた部分から12本の竹杭へ綱をはり、蜘蛛の巣状に編み上げ、化粧縄をくびれに縛り付けてから土台の周囲に杉葉を飾りつける。境内では、これらの松明のほかに、各小路ごとにカコイ松明や手松明が作られる。

基本情報

神社名 篠田神社
松明の名称・種類・本数 笹松明2基/男・女松明
各1基/松明2基
祭礼名 篠田神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市上田町1615
日時 5月3・4・5日
地域の概要 集落中央を新幹線、北端を近江鉄道、南東端を国道8号が通る。住宅地が著しく増えたが、祭礼を維持執行するのは旧集落約130戸。松明奉火前に点火される仕掛け花火は「篠田の花火」として選択無形民俗文化財になっている。種子島への鉄砲伝来以後に火薬製造技術が伝来し、享保頃から花火に応用されたと伝わる。